
わたしたちはつい
熱い=良い
動いている=良い
がんばっている=良い
結果が出ている=良い
と、陽的な方が良いと想いがちですが
粋や、奥底に響いていくような
「深みがある陽」にするのに必要なのは
「陰という、冷めていく時間」です。
煮物は
火を止めた後に味が入ります。
お茶や紅茶も
蒸らすことで
旨味や香りを引き出します。
ワインも熟成させることで
味をまろやかにし奥深い香りを引き出します。
味噌も寝かせることで
味や香りはもちろん
栄養価も上がります。
人や人間関係も同じです。
人生の中には
がんばる時期もある
走る時期もある
挑戦する時期もある
でも
その経験を自分の血肉にするためには
静かな時間
余韻の時間
咀嚼する時間
が必要なのです。
一見、何も進んでいないように見える時期も
本当は、人生の味が染み込んでいる時間なのです。
経験が少なく
自信がない頃は
何者かになろうとしたり
認められようとしたり
証明しようとします。
もちろん、この時期も必要です。
「得る」ことで
「手放す」ことができ
「濃度を上げる」ことができるからです。
成熟とは
何者かになることではなく
「自分になること」なること。
だから、
自分は何者か?と悩み
いろいろと得る時間
つまり、経験をする時間は大切です。
そんな経験や時間があるからこそ
その後に
足していくより
還っていく
獲得するより
馴染んでいく
という感覚も分かってきます。
いろいろと悩んでいるときは
自分では腐ったと想っている時期もありますが
後から見ると
それは貴重な熟成の途中だったりします。
自分だけが
終わった
失敗した
無駄だった
と想い込んでしまっているのです。
でも
数年後に振り返ると
あの時間があったから
今の自分がある
と感じられます。
腐敗と発酵の違いは
途中ではわかりません。
納豆を最初に食べた人の勇氣
醤油を作った人の忍耐力に彌榮、です。
冷静に考えたら
「藁の中で変な匂いになった豆を食べてみよう」
「数年寝かせた液体を調味料にしてみよう」
とは、なかなか想えない。
すごい冒険家です。
でも
その先人たちのおかげで
今のわたしたちは
発酵という智慧を受け取っています。
人生も、人間関係も同じです。
今は意味がわからないことも
時間が経ったら宝になる。
今は失敗に見えることも
後から深みになる。
今は止まっているようでも
内側では発酵が進んでいる。
孤独になるという
冷める時間を怖がらなくていいのです。
「ああ、今、熟成してるんだ♡」と
その時間を楽しみましょう。
<類似言靈>
愛は煮物と同じ。
冷める時期があるからこそより深いものになる。
愛を知るには傷付き悩む経験も必要。
「じっとする」ことも立派な行動。
熟成させる時間を持つから、動いたことに深みが増す。
Naomiの言靈
煮物の味が染み込み美味しくなるには
「冷める」時間がいる。
人や人間関係も同じ。
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