もう二度と、作ることはないだろうと想ってた。
もう二度と、再会するとはないだろうと想ってた。
でも、もう一度、どうしても作りたいと想ってたんだ。
必ず、再会できると信じてたんだ。
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自信なんて、どこにもなかった。
確信なんて、微塵もなかった。
ただ、あったのは、彼女に対する熱い想いと
ずっと陰から見守ってくれた大切な人の存在だった。
夢にまで見たステージに立ったとき
眩しいほどのライトに当たった彼女は世界で一番光り輝いていた。
彼女がいたから立てた。
陰で見守ってくれた大切な人がいたから立てた。
二人の存在のおかげで、オレは、一番立ちたかったステージに立たせてもらえたんだ。
何も語らなくても、いつも気持ちを察してくれた彼女。
何も語らなくても、いつも最高の笑顔で応えてくれた彼女。
彼女は、オレの誇りだった。
世界で一番愛した唯一の存在だった。
でも、そんな彼女を、オレは自ら手離した。
もう二度と、会うことはないと想ってた。
彼女に会わせる顔なんて、本当はどこにもなかったんだ。
でも、時が経てば経つほど、彼女に会いたい気持ちは募っていった。
忘れようとすればするほど、彼女の存在は大きくなっていった。
ただ、会いたかった。
ただ、それだけだった。
でも、そんな勇気なんてなかった。
どんな顔で会えばいいんだ?
そんなとき、ある人がオレを訪ねて来た。
「彼女に、会いたいんです。会わせてもらえませんか?」と。
「それは…、できないんです」
そう答えるのがやっとだった。
オレだって、会いたかった。
オレが、世界で一番、彼女に会いたかったんだ。
「彼女に会いたい」
いつ会えるかも分からない。
本当に会えるのかも分からない。
でも、彼女の存在だけでも、感じたい。
そう想って、彼女が大好きだった想い出の甘いリキュールを自ら作った。
それはもう、どこに行っても手に入れることができないものだったから。
これを作ったら、また彼女に会えるかもしれない。
また、オレに微笑んでくれるかもしれない。
そんな淡い期待を抱いて、作ったんだ。
本当に彼女に会えるなんて、そのときは夢にも想っていなかった。
でも、いつか訪ねてきたその彼が、オレに彼女を会わせてくれた。
「ボクの大切な人たちに、会ってもらえませんか?」
彼は、ただ、そう言っただけだった。
もう彼は、彼女に会いたいとも会わせてほしいとも言わなかった。
ただ、自分の大切な人たちに会ってほしいと
彼の願いは、それだけだった。
彼の大切な人たちに会いに行けば、もしかしたら、オレも彼女に会えるかもしれない。
オレは、ただ、そう想った。
オレは、自分で作った彼女のためのリキュールを持って行った。
オレも彼女に、必ずそこで再会するんだと、そう自分で決めたんだ。
あの日、彼女を眩しいほどに光輝かせたステージに立ったときと同じように
その日も、彼女は世界で一番光り輝いていた。
オレは、彼女に再会できたんだ。
彼女は、以前とまったく変わらない笑顔でオレに微笑みかけてくれた。
いや、それ以上だった。
彼女は、オレとの再会を心から喜んでくれた。
それは、彼女が何も話さなくても、オレが何も話さなくても
彼の大切な人たちが彼女と会って喜んでいる姿を見て、分かったんだ。
やっと、会えた。
ずっと、会いたかった。
もう二度と、オレは彼女と離れない。
オレは、そう誓ったんだ。
最愛の彼女に再会させてもらえたことに
ずっとそっと見守ってくれた大切な人たちに
彼女との再会を共に喜んでくれた人たちに
心からの愛と感謝を込めて
By : Kazuhiro Takagai
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日本人には優勝は難しいと言われた
カクテルのオリンピックで
見事に金メダルを取った、バーテンダーの高貝さん。
多くのバーテンダーにとっては神様のような存在の、伝説のバーテンダーです。
トムクルーズの映画に憧れてバーテンダーを目指し
来る日も来る日もシェイカーを振り続けた日々。
自分でも、まさか優勝はできないだろうと想いながら望んだ大会で
見事に世界の頂点に立たれました。
世界の名だたる超一流のバーテンダーが腕を競うその大会で自分が勝てたのは
自分を見えない世界から応援してくれた存在があったからだと
でなきゃ絶対に勝てなかったと、そうお話しされました。
高貝さんが作られた、優勝した伝説のカクテルの名は
「スィートハート」
恋人という名のデザートカクテルです。
高貝さんは、そのカクテルと一緒に栄光を極めたあと
暗闇を彷徨い、そのカクテルとも決別されました。
でも、もう二度と作れないと、そう想って
リクエストを受けても断り続けたカクテルを
サプライズで10杯以上も作って下さいました。
そのカクテルを作るために必要なリキュールも生産されなくなっていたため
2年前に自ら作りおきしていたものを内緒でわざわざ持ってきて下さったのです。
私たちには、そんなことは何も知らされていませんでした。
高貝さんが「スィートハート」に再会した場所は、六本木にあるBAR「Angelo」。
高貝さんのようになりたいと、バーテンダーを目指したオーナーがいるお店です。
ただ、世界一のカクテルが飲めると
そこにいたみんなは純粋に嬉しそうに喜んでいました。
そのカクテルを飲んだときの、みんなの笑顔といったらなかったです。
カクテルの名の通り、みんなが自分の中の永遠の「スィートハート」に出会えたような
そんな最高にキラキラ輝いた笑顔でした。
本当に作れるかどうか分からないままに
でも、どうしてももう一度つくりたかったと
今はもう手に入らないリキュールを2年前に自ら作った高貝さん。
本当は、高貝さんは、彼にとっての世界で一番の存在の「スィートハート」に
今回再会できることを、2年前に知ってらしたんですね。
カクテルを頂いたあとにこの話を伺い感動し、高貝さんに了解を得て
今回、Naomiの気持ちで書かせて頂きました。
どんなことがあっても、何があっても
「会いたい」
そう想えば、必ず会えるんですよね。
あなたにも、「もう一度、会いたい」
そう想う人はいますか?
想い続ければ、必ず会えます。
あなたが会いたいと想っている人も、あなたに会いたいと想ってくれています。
もし、あなたにも「スィートハート」な存在の人がいたら
会いに行ってみませんか?
誰の人生も、未来は必ず輝いています☆
<高貝年擴プロフィール>
1996年10月に東京で開催されたカクテル世界大会
(カクテルのオリンピックとも言われています)
「食後酒部門」で優勝 ⇒ こちら
高貝さんが、徹底的にマクロビも勉強し
高貝さん自らこだわって作られるお菓子も絶品です(≧▽≦)
めちゃめちゃお酒に合います♡
人生の粋も甘いも、優しさも厳しさも、温もりも冷静も、涙も笑いも
すべてが入ってる、高貝さんから生み出されるお菓子です♡
○高貝さんのことが紹介してあるブログ ⇒ こちら
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